ピエール・ルメートルのカミーユ・ヴェル―ヴェン3部作+1作は全部読むのがおすすめ!
こんにちわ。
コロンボです。
僕の好きな作家のひとりに、ピエール・ルメートルというミステリー小説家がいる。
彼の書くミステリーは、複雑で、怖くて、謎が深くて、そして登場人物になんとも言えない魅力があって、とても面白い!!
特にカミーユ・ヴェル―ヴェン警部の3部作は最高傑作!
読みだしたら止まらない!! ぜひ全作品読むべし、ですね(*^^*)
カミーユ警部シリーズは、一旦3作品目の「傷だらけのカミーユ」で完結したのだが、幕間的な作品として3作目のあとに「わが母なるロージー」という作品が書かれて、4作品となった。
最後に出た「わが母なるロージー」は時系列的に言うと2.5作目となります。
3部作が終わって、ちょっと寂しいと思っていたところに出たんで、これはファンには最高のプレゼントになった。
現に、本屋さんで見つけた時にはほとんど小躍りするくらいでした~(*^^*)
カミーユ警部シリーズの魅力は、まずはカミーユ・ヴェル―ヴェンのキャラクター。
彼は身長145センチしかなくて、髪の毛も禿げ上がって、およそヒーローらしからぬ風貌の持ち主。誰もが彼を見た瞬間、沈黙してしまう。
145センチは単なるハンディキャップですむレベルではない。それは20歳で屈辱となり、30歳で呪いとなった。しかもどうにもならないことは最初からわかっている。つまり運命だ
(「その女アレックス」より)
でも、それをユーモアを交えて描き、かつ彼の性格は強気で強引で、それでいて繊細で。そんなところがとても魅力的なのだ。
なので、読みすすめながら、どんどんカミーユが好きになっていくのである。
もちろんこれらの作品の魅力はそれだけではなく、複雑なストーリー展開、犯人の心理、そして様々な人間模様が合わさって、とても面白くなっているのである。(単なる謎解きやトリックなどのミステリーとは一線を画している。)
作品を時系列に並べると、次のようになる。
- 「悲しみのイレーヌ」
- 「その女アレックス」
- 「わが母なるロージー」
- 「傷だらけのカミーユ」
作品順で行くと、
- 「悲しみのイレーヌ」
- 「その女アレックス」
- 「傷だらけのカミーユ」
- 「わが母なるロージー」
となる。
ちなみに日本での発行は「その女アレックス」が一番最初で、後は「悲しみのイレーヌ」「傷だらけのカミーユ」「わが母なるロージー」で、ぼくが読んだ順番も日本での発行順になった
おすすめの読み方は
おすすめの読み方は、やはり作品順に読むのがおすすめだ!
もちろん日本での発行順で「その女アレックス」から読むことも悪くはないが、やはり前作からの流れを引きずっているところがあるので、若干わかりにくいところもある。
もちろん、なんとなくわからないながら読んで、次に「悲しみのイレーヌ」を読んだときに「ああ、そういうことだったのか~!」と解る楽しみ方もあるけれど。
「わが母なるロージー」は後から追加されたような作品で、中編になっていてボリューム的にもかなり少なくなっている。また、他の3作はエグイ場面などが数多く描かれているが、ロージーにはそういうエグさは見られず、少し軽めで、最後はどこかさわやか?な感じで終わるストーリーになっている。
なので、「わが母なるロージー」を最後に読むのがおすすめですね。
そして、3作品+1作品を読めば、きっとこの作品のファンになること間違いない。ぜひ読んでほしいですね~(もちろん一冊でも十分面白いけどもね)
ああ、でも寂しいことに、これで本当にカミーユ・ヴェル―ヴェンのシリーズは終わりになったようだ。作者のピエール・ルメートル自身もそう語っている。
でも、ファンはきっと新しいカミーユの活躍を待ち望むんでいることは間違いない。
ぜひ、続編を書いてもらいたいものだ。