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映画『私をくいとめて』のレビューなど。~ のんの演技が光るとてもいい映画

こんにちわ。

コロンボです。

 

基本的にぼくは洋画の方が好きなんですが、今回は久しぶりに観た邦画『私をくいとめて』の紹介です。

 

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感想など

 

 正直に言って、この映画はぼく的には傑作だと思いましたね。

 ストーリーもそうだし、世界観もしっかりとリアルな現代を描いているし、あらゆる面で最高の映画だと思いました。

 まず、なんと言ってものんの演技がいい! そして大瀧詠一の曲『君は天然色』がいい味を出している。もちろんストーリーも、映像も、そしてのんが演じる黒田みつ子の等身大の女性像がまた魅力的。

 コメディでもあるんですが、反面みつ子の抱える不安や哀しみを豊かに描いたヒューマンドラマでもあります。

 言葉(セリフ)だけでなく、表情、映像、音楽、そして間(ま)などで感情がとてもよく表現されているんです。


 なぜだかわかりませんが、所々で密かに感動して、涙くんでしまいました。


 時々出てくるファンタジーっぽさも、やり過ぎてなく、どこか叙情的でもあってすんなり受け入れることができてしまうんですね。

 

 映画を見ながらぼくは、

「もしかしたらこれは傑作なのではないだろうか」

 と確信しました。

 

 深く見せようとして失敗している作品が多い中、この映画はさりげなく人の心の深いところをあぶり出して、その哀しみや不安、そして寂しさを表現し、理解するというよりはむしろ心で感じさせてくれるんです。


 ディテールもほかの人たちのサイドストーリーもきちんと描いていて、作品としてもとてもしっかりとしています。


 そして、この作品をそこまで昇華させてくれるのは、のんの演技にほかなりません。彼女の演技は最高でした。彼女でなくては、この映画はダメだったと思えるほどです。

 彼女の表情、目の動き、それだけでとても多くを語ってくれます。本当に優れた俳優さんだと思いました。

 

 

原作

 「私をくいとめて」の原作は芥川賞作家の綿矢りささん。

 この映画を見て原作も読んでみたくなりました。

 

私をくいとめて (朝日文庫)

私をくいとめて (朝日文庫)

 

 

 

 

のんと橋本愛との共演も懐かしい

 のんの学生時代の友人として、橋本愛が出ています。

 NHKの朝ドラ「あまちゃん」以来ふたりの共演は懐かしくて、なんだか込み上げてくるものがありましたね。

 あまちゃんファンだった方にはとても大きなプレゼントではないでしょうか。

 

 

基本情報

タイトル 私をくいとめて

監督 大九明子
製作 2020年 日本 133分

キャスト のん、橋本愛、林遣都
ジャンル コメディ、ロマンス

 


ストーリー


 おひとりさま生活を満喫する女性と年下男子の不器用な恋の行方を描き出す。何年も恋人がおらず、ひとりきりの暮らしにもすっかり慣れた31歳の黒田みつ子。そんな彼女が楽しく平和に生活できているのには、ある理由があった。彼女の脳内にはもう1人の自分である相談役「A」が存在し、人間関係や身の振り方に迷った際にはいつも正しい答えをくれるのだ。ある日、みつ子は取引先の若手営業マン・多田に恋心を抱く。かつてのように勇気を出せない自分に戸惑いながらも、一歩前へ踏み出すことを決意するみつ子だったが……。

 

 

おわりに

 多面的な人の心を非常にうまく、時にコミカルに、時にリアルに、そして時に叙情的に鮮やかに描いた最高の作品だと思います。

 久しぶりに邦画を観て本当によかったです。

 監督の大九明子さん他作品、「勝手にふるえてろ」(松岡茉優主演)も興味がありますね。

 

ではまた~☕

 

-コーヒーを飲もう-

 

 

私をくいとめて

私をくいとめて

  • 発売日: 2021/03/25
  • メディア: Prime Video