映画『パラサイト 半地下の家族』のレビュー、評価など
こんにちわ。
コロンボです。
今回は、韓国の映画『パラサイト 半地下の家族』のレビューです。
本作品は、2020年のアメリカアカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞などを受賞した話題作なので、かなり期待して観たんですが、少し微妙かな~ていうのがな正直な感想ですね。
感想など
観て最初に感じたのは、さすがにアカデミー賞などを受賞するだけの映像であり、作り方で、十分国際競争力のあるものだな、ということですね。
また、ストーリーも興味深く、コメディタッチでとても面白い。特に前半は、面白くて笑うところもいっぱいあった。面白さだけで言えば、かなり上位に入るかもしれない。
パラサイトとうタイトルも、言い得て妙、この映画の本質をしっかりと表現していると思います。
しかし、2時間以上を見ている中で、どうしてか誰とも共感できるところはないように感じてしまいました。
韓国にある”格差社会”を描いていて、その点はカルチャーショックもありとても興味深いところであるが、その格差にしても、映画の中でそこに疑問を呈するわけ訳でもなく、深くえぐるでもなく、どうも扱い方が中途半端に感じるのです。
韓国ではこの格差は普通のことで、取り立てて社会問題にするようなことでもない、ということなのでしょうか。
また、友達を簡単に裏切ったり、なんの迷いもなく人をだますのも、どういう意図から描いているのかか上手く伝わってこないんですね。なんでなんでしょうか。あまりにも無自覚的に、自然な成り行きとして描かれすぎているので、逆にそこに引っ掛かる自分の方がおかしいのかな、って感じたりもしてしまいます。
半地下に住む家族は、様々な手を使ってある金持ちの一家に寄生しようとするのですが、彼らが妙に器用で何でもこなすというところも不自然といえば不自然です。
そこを無理やり好意的に見るとすれば、才能があっても韓国ではなかなか職に就けない、ということへの問題提起なのかもしれないともいえるのですが、そこもよくわからないところなんですよね。
でも一場面だけ、自分たちのせいで職を失った運転手に対して、父が気遣いを見せるシーンがあり、そこだけは一瞬共感できるものに感じました(即座に却下されてしまうけれど)。
とにかく、色んなテーマに手を出しているけれど、どれも中途半端に終わっている気がしてならないんですね。
個人的には、貧しい現状から抜け出すために、正当に勝負を挑むストーリーにするか、もしくはあくまでコメディに徹する、などの方が好みかな、と思った作品でした。
いろいろ、否定的な評価をしてしまいましたが、結果的には様々な要素を取り入れた、いいエンターテイメント作品に仕上げがっていますし、映画自体はとても面白いものになっていたとは思いますけれどもね。
ストーリー
『母なる証明』などのポン・ジュノが監督を務 め、第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。裕福な家族と貧しい家族の出会いから始まる物語を描く。ポン・ジュノ監督作『グエムル -漢江の怪物-』などのソン・ガンホをはじめ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのチェ・ウシク、『最後まで行く』などのイ・ソンギュンらが出演。
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。※引用 シネマトゥデイ
基本情報
タイトル パラサイト 半地下の家族
原題 PARASITE
製作 2019年 韓国
監督 ポン・ジュノ
キャスト チェ・ウシク、ソン・ガンホ
ジャンル コメディ、サスペンス、スリラー
ではまた~☕
ーコーヒーを飲もうー
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