映画『ボヘミアン・ラプソディ』の評価、レビューなど ~ 音楽だけではない、音楽に対する姿勢や友情にも感動
こんにちわ。
コロンボです。
今回紹介するのは、2018年に世界中で大ヒット旋風を巻き起こした、クイーンの伝記的映画『ボヘミアン・ラプソディ』!
クイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリーに焦点をあて、彼(クイーン)の音楽、バンド仲間、友人、家族を描いている。
評価
- ストーリー ★★★☆☆
- ドラマ性 ★★★☆☆
- 友情度 ★★★★☆
- 愛情度 ★★★★☆
- 音楽 ★★★★★
- 総合 90/100
感想など
『ボヘミアンラプソディ』は、何といっても、クイーンの音楽のすばらしさにつきる映画だ。全編を通じてクイーンの楽曲が使われ、最後のライブシーンでの演奏、歌声、パフォーマンスは圧巻であるが、しかし一方、フレディの人間味や悩みに焦点を当て、決して過剰な描き方をせず、彼の苦悩や優しさ、繊細さがよく伝わってくる映画でもある。
フレディ・マーキュリーは、ペルシア系インド人で劇中でも「パキ」と侮蔑されるようなイギリスの中ではマイノリティーな存在として育ち、また自身のセクシャリティーもマイノリティーであることに気づき、生きていくことの辛さはこの映画に描かれた以上のものがあっただろう。
しかし、そんな彼に与えられた音楽の才能は、彼のアイデンティティを支え、その面でのカリスマ性を発揮。チャンスをつかむや、たちまちにしてスーパースターにのし上がっていくのだ。
映画の中でぼくが注目したのは、フレディやクイーンのバンド仲間、そしてフレディの最初の彼女であり、かつ生涯にわたって彼と親しい友人でもあるメアリーの優しさと愛情だ。
喧嘩別れをし、彼から離れていった仲間たちが、最終的に彼を再び受け入れるのには、彼ら優しさ、絆の強さ、そしてフレディ自身の人間性によるものだろうと思う。
こういった苦悩や人間関係をしっかりと描いているところが、この映画の感動につながっているのだろう。
彼らの紆余曲折が最後の場面に束ねられ、そして大きく心が揺さぶられる感情に達するのだ。
最大の魅力 クイーンの楽曲
そしてこの映画の最大に魅力は、クイーンの楽曲だ。これまでも感じていたことではあるが、この映画を観てあらためて彼らの音楽の凄さを再認識することとなった。彼らの音楽ほど、聴く者の心を熱狂させるものはほかにない、と。唯一にして無二の音楽なのだと、そう感じるに至った。
演奏もそうだし、何よりフレディのあの歌い上げる歌声が、まっすぐに心に訴えかける。
また、彼のパフォーマンスも、他に類を見ないかっこよさがある。
音楽とパフォーマンスに、フレディのすべての愛と苦悩が集結し、爆発しているのだ。
全編にわたって入るクイーンの音楽は最高だし、誰もが言うように、最後のコンサート「ライブ・エイド」でのステージシーンは圧巻。そしてその間、観る者の脳裏にはいろんな思いが去来するはずだ。
いつまでもいつまでも聴いていたくなる、素晴らしいシーンだった。
エンドロールに流れる、本物のクイーンの楽曲もまたいい。
とてもいい映画だった。
しかし一方では、今後彼らのステージがもうリアルタイムで観ることができないのはとても残念で仕方がない。
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基本情報
- タイトル ボヘミアン・ラプソディ
- 原題 BOHEMIAN RHAPSODY
- 製作 2018年 イギリス、アメリカ 135分
- 監督 ブライアン・シンガー
- キャスト ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン
- ジャンル 音楽、ドラマ
ではまた~
ーコーヒーを飲もうー