映画『トランス・ワールド』~スケールは小さいけれど、これぞ異次元ミステリーの秀作!
こんにちわ。
コロンボです。
さて、しばらく映画を観ていなかったら、頭の中でずんずんと映画欲求が膨らんで来ました。なんか映画がぼくの精神安定剤のようなものなのかもしれません(^-^;
で、どんな映画が観たいかなって考えた時に、アクションやハートフルなどではなく、静かでどこか不思議な映画が観たいってことになりました。そこでいろいろ物色した中で出てきたのがこの映画、『トランス・ワールド』でした。
基本情報
- 邦題 トランス・ワールド
- 原題 ENTER NOWHERE
- 製作 2011年 アメリカ 89分
- ジャンル サスペンス SF
- 監督 ジャック・ヘラー
- キャスト サラ・パクストン、スコット・イーストウッド、キャサリーン・ウォーターストン、ショーン・サイボス
ストーリー
森の中に迷い込んだ3人の見知らぬ男女を待ち受ける奇妙な運命を描いた、SFのようでもあり、かつサスペンスミステリーでもある映画。
妊娠を伝えるために夫とともに夫の両親に会いに行く途中、ガス欠で森の中に置き去りにされてしまったサマンサ。夫はガソリンを買いに行ったまま戻ってこず、森をさ迷い歩いているうちに小さな小屋を発見し、そこで車の事故で同じく森に足止めを食らった青年、トムと出会う。その後ジョディという女性も現れ、3人で森から脱出しようと試みるのだが・・・
深まる謎・・・
3人の男女が森から脱出すべく試みるが、どうしても森から出ることはできない。そして次第に、彼らのいる森や時制について、不可解な謎が存在することが分かり始める。
この映画の登場人物は非常に少ないのが特徴だ。基本的には、上にキャストとして書いた4人しか登場しない。
その登場人物の少なさが、かえってこの映画を秀逸なものにしているように思えます。
彼らはどうしてこの森に引き寄せられてしまったのか?どうして出ることができないのか?
原題の「ENTER NOWHERE」が表すように、まさにどこでもない世界に入り込んでしまったとも言えます。
とにかく謎が次々に出てくるし、また3人の性格描写や人間関係もとても興味深くて、観ていてとても面白いんです。
そして、後半近くになり、4人目の人間ハンスが現れる。言わば彼がこの映画のキーパーソンでもあるのだと思います。彼が出てくることによって、徐々に謎が解き明かされていくんです。
とてもぼく好みの映画
映画の好みは人それぞれだと思いますが、この映画はとてもぼく好みの映画でした。
この映画の雰囲気を例えるならば、「ヒッチコック劇場」のような、あるいは「トワイライトゾーン」、「アウターリミッツ」、日本で言えば「世にも奇妙な物語」のような、そんな感じかもしれません。
不思議な世界で、しかもコンパクトなサイズで収まっているところがよく似ていますし、なんとなく映像の雰囲気もよく似たところがあるんです。
「トランス・ワールド」も、89分という短い作品です。でもその中でとてもたくさんの謎が現れ深まり、そして最終的には見事に1本の線につながるんです~(1本の線につながるというのは観てもらえばきっと、よくわかってもらえるんじゃないかと思います(*^^*))
スコット・イーストウッド
ところで、トム役を演じた俳優の名前は、スコット・イーストウッドというんですが、もしやと思って調べてみたら、やはり
クリント・イーストウッドの息子でした~
表情など、お父さんの面影を感じましたね~(^^)/
おわりに
「トランス・ワールド」は、登場人物も非常に少なくて、上映時間も短めの小品ではあるんですが、それでいてとても興味深くて面白い映画でした~♪
どことなく古典的SFのようもありながら、そこがかえって効果的な作用をもたらしているようにも思えますね。
そして観ているうちに、いつの間にかその作品世界の謎に引き込まれてしまいまうんです(^^)
後味もよくて、ほんと観てよかったな~って思えた一本でした!
映画ってやっぱりいいですねー(*^^*)
では~☕