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『部下を元気にする、上司の話し方』に救われました。

 こんにちわ。
 コロンボです。

 先月あたりから、仕事で頭がいっぱいいっぱいになっている状況が続いていました。
 あっちでもこっちでも問題が噴出し、解決に向けて奔走したり、上へ訴えたり、はたまた自分の抱えている仕事がちょうど忙しくなる時期でてんやわんやだったり、と色んなことが重なっておりました。
 またそれに加えて、職場の人員配置がありえないようないびつな人事で、それで人間関係もおかしくなってしまっていて、どのように治めていいのやら・・・本当に身も心もすり減らす毎日でした。

 そんな中で、ぼくが読者登録をしている方が書かれたブログの中で、桑野麻衣氏の著書『部下を元気にする、上司の話し方』の紹介記事を読ませていただき、今の状況に役立つ予感があったので、反射的にキンドルにダウンロードして読み始めました。


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職場の人間関係に大切なものを思い出させてくれました

現在の職場での問題

 ぼくの現在の仕事は、自分の仕事を抱えながら、職場全体を統括をするといった、いわゆるプレイングマネージャー(言葉ほどかっこいいものではないですが(^^;))のようなことをやっています。
 しかし、最近は自分の仕事が忙しく、なかなか部下のやっている仕事の内容や、それぞれが抱えている課題や心配事などに意識が回らなくなってしまっていました。

 職場には専門職の女性もいて、彼女たちは自分たちで仕事を回すことができるので、そちらの仕事については、ほぼ彼女たちに任せきりにしている状態でした。

 そうするうちに、ぼくと彼女たちとの仕事上の距離は離れていき、ときどきは意識して声はかけるものの、仕事の浅い部分や雑談のような内容が多く、仕事の深いところまで突っ込んで話すということは避けるようになってしまっていました。

 そんな中で、先日彼女たちの中で、人間関係や仕事配分のことで問題が発生したんです。なんとかぼくが解決をしなければならない状況だったのですが、その時になってようやく、彼女たちの仕事のやり方に口を挟むことができなくなっている自分を発見したんです。

 彼女たちは本当に疲れていて、どうしたらいいのか悩み、モチベーションも明らかに下がっていました。仕事だからやっているが、納得してやっているのではない、というのが目に見えてわかるくらいでした。

  でもその彼女たちに対して、中途半端な対応しかできない自分を歯がゆく思い、またそういう環境を自分で作ってしまったということをひどく悔やみました。

 そんな時に読んだのがこの本『部下を元気にする、上司の話し方』だったのです。

相手に関心を持つことが重要

 本の中で、著者は『部下は上司から「自分に深く関心をもってもらうこと」を求めています』と書いています。そしてそのことの重要性を説いています。

 それを読んで、ぼくはもっとも基本的なことを忘れていたことに気づかされました。
 そのことは意識していたつもりだったのですが、自分の仕事が多くなってきたせいもあり、彼女たちに目を向ける回数が少なくなっていたと思います。そして、いったんそうなってしまうと、ぼくと彼女たちとの距離はどんどん離れていき、ますます彼女たちの中に入りづらくなっていく、という悪循環に陥ってていきました。まさに負のスパイラルに入り込んでしまった状態だったのです。

 だけれど、この本に出会い、自分が現状として彼女たちの問題に入っていくことを恐れて避けていたことに気づかされ、またその点が最も重要な問題なのだと悟りました。

 彼女たちに今の時点で「こうしてほしい、ああしてほしい」などと言っても彼女たちには受け入れてもらえない。それよりもまず、こちらから彼女たちのやっていることを理解する姿勢をみせ、そして彼女たちとの間に信頼関係を築いたうえでないと、一緒に解決策を考えていくことはできないだろう、と思ったのです。

この本で救われた

 もちろんこの本には、他にも「上司と部下との関係」をどう築いていけばよいのか、などについて多くが語られていますが、まずぼくは、彼女たちに積極的に仕事について話しかけ、彼女たちの考えや問題を理解し、共有することを心掛け、実践する事にしました。
 この時がちょうどぎりぎりのタイミングだったのかもししれません。これ以上彼女たちと表面上だけのコミュニケーションを続けていれば、もしかしたら取り返しのつかないほどの最悪な状態にまでなってしまっていたかもしれません。

 彼女たちとコミュニケーションをとり、しっかりと現状や問題点を聞いていくことを実践することで、ようやくなんとか信頼関係を取り戻せそうなところまで来たと感じています。(心なしか、彼女たちの表情も変わってきたようにも思えます。)

最後に

 桑野麻衣氏の『部下を元気にする上司の話し方』は、とても分かりやすく、またすぐにも実践できるような内容がとても多く書かれています。そしてなぜだか、この本を読んでいると元気になって、勇気が出てくるような気さえします。

 最初は心掛けていたとしても、次第に忘れていき、おろそかになってしまう部分が仕事をしていくうえでは多々あると思います。

 そういうことをなくし、時々は初心にかえり、自分を見つめ直す意味でも、こうしたビジネス書を読むことは必要なのかもしれません。

   中でもこの本は、とてもシンプルでかつ大切なことが無駄なく詰め込まれていますし、読んだタイミングもあったのでしょうが、自分に響く内容がとても多かったですね。

 

    そして、この本にも書いてあるように、常に部下のことを思い、かつ思うだけではなくその思いを形にすること、そして自分も常に成長、アップデートしていくことを怠らないことを、今後も心掛けていきたいな、と思いました。

 

部下を元気にする、上司の話し方

部下を元気にする、上司の話し方

  • 作者: 桑野麻衣
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2018/09/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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