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子どものほめ方について、悩んだときに出会った良書『子どものほめ方・叱り方 伸びる子が育つ44のヒント』。

こんにちわ。コロンボです。

 ぼくには今、小学5年生の女の子がいるんですが、彼女に対して、ほめるのってホント難しいなぁって思っています。

 というのも、心理学の本なんかでは、子どもに対してはほめない方がよい、ってされている本とかもあって、それを読んでからというもの、その意識がいつも頭の片隅にあるからなんです。

 

子どもをほめるのは良くない?

 心理学なんかでは、諸説あるとは思うんですが、ひとつの説として、子どもをほめるのは、あまりよくないとしているものもがあります。

 ほめられた子どもは、だんだんと人にほめられるための行動をとってしまうようになるというのです。

 言い換えれば、行動の目的が、自分から湧いて出てきた欲求からではなく、誰か(例えば親)からの承認を得るためになってしまう、ということでしょう。

 なので、子どもの自立を促し、自我を確立させるためには、ほめない方が良い、とされているようなんですね。

いいほめ方をすべき

 とはいえ、それはほんとにほめないんじゃなくて、ほめ方が大事だってことなんですよね。

 

 同じほめるにしても、自己肯定感や、やる気、自立を育てるほめ方をしないといけないんです。

 例えば、テストでいい点をとったときには、
「すごいねー!」とか、「えらいねー!」
単純に結果だけをほめるのではなく、
「よく頑張ってたものね!」とか、「難しい問題にもチャレンジしてたものね」
みたいな、子どもの行動や努力に対してほめる方がいいとされています。

 そうすることで、単にいい点をとってほめられた、というよりも自分の頑張りが結果につながったんだ、という思いを持つことができ、子どもの成長につながっていくんです。

 

 ぼくにいたっては、うまくほめなければいけないって、頭でっかちになってしまって、気が付いたら、いつの間にか子どもをうまくほめられなくなっていたみたいなんです・・・

 

 こないだ娘が、図工の授業で工作(ホワイトボード)を作ってきたんですが、ぼくはそれに対して、「よく頑張ったやん」的なことをを彼女に言いました。自分では、ほめすぎないように、彼女の自立を妨げないように、って注意して、結果じゃなくて彼女の努力をほめたつもりだったんですが、翌日妻から娘が言っていたことを聞かされました。

「お父さんって、いっつも全然ほめてくれへんねん・・・」
 って、彼女は妻にもらしてたみたいです。

 なんかショックでしたね~

 「たとえ娘にわかってもらえなくても、娘の自立のためにはこれでいいんだ!」

 とも思ったりしたけど、やっぱり娘がそう言うということは、彼女の努力を認めているということも伝わっていないんだろうと思いますし、とすれば彼女の成長にもつながらないんじゃないかな、とも思ったんですね。

 

 うーん、やっぱりほめるのって難しいなぁ・・・

 

 そんなことを悩みながら、何か「ほめ方」について参考になる本ってないかなぁ、って、キンドルストアで検索して出てきたのがこの本でした。

  

[新装版]子どものほめ方・叱り方 伸びる子が育つ44のヒント

[新装版]子どものほめ方・叱り方 伸びる子が育つ44のヒント

 

 

『新装版 子どものほめ方・叱り方 伸びる子が育つ44のヒント』

著者 浜尾 実
PHP研究所

 

 キンドルアンリミテッドに入っていたので、すぐにクリックしてダウンロードしてみました。

 

 ほめ方について、テクニック的なことが書かれているのだろうと勝手に期待して読んでみたんですが、この本に書かれていた内容はそういうのではなく、子どもを育てるにあたって、親はどういう親になればいいのか親は子どもにどう接していけばいいのかを、優しく説いた本でした。

 

 ほめることに関しては、本の第3章「叱ること、ほめること」

の中に、記されているだけでした。でも、そこを読んで、ぼくはあらためてほめることの大事さに気づきました。

 そして、「ほめ言葉を惜しんではいけません」とあります。
 気づいたときは、そのつどほめてあげる。ほめるのを惜しんではいけません、と書いてありました。
 それを読んで、「ああ、ほめたって全然かまわないんだ」となんか肩の荷がおりた思いでした。

 

 やはり、ほめることは子供の成長には大切なことなんですね。そして気づかされたことは、ほめるためには、子どものことをしっかりと見ておかなければならないんだ、ということでした。

 十分見ているつもりだったけど、まだまだ娘のことを見ていかないといけないし、子どもとの対話ももっと必要なんだな、と反省してしまいました(^-^;

 そして、これまでは、褒めたらダメ! という変な強迫観念に縛られていたんだなあ、って思いましたね。

 

 今の世の中、いろんな子育て論があって、頭でっかちになったり、一体なにが正しいのやらわからなくなったりする事もあるでしょう。
 この本は、少し昔風な考え方が多く書かれていて、若干敬遠してしまう方もあるかもしれません。
 でも、子育てに正解はありません。何が正しいかなんて誰にもわかりません。

 この本には、親として、そして人間としてのもっとも基本的なこと、そしてとても大切なことを教えてくれる一冊です。

 キンドルアンリミテッドに加入していれば、無料で読みことができます。とても読みやすい本で、本を読むのが遅いぼくでも2時間あれば読めました。
 子育ての方法、どんな親になるか、などを中心にして書かれた本ですが、見方を変えれば、教育論とかどんな大人になるべきかなどを書いているともいえるので、子育て世代じゃない方にも十分いい本になると思います。

おわりに

 さて、娘ももうすぐ6年生。

 これからはどんどん反抗期に入っていくんでしょうね。

 もうすでに、近寄って行ったら、「あっち行って!」なんて言われたり、話しかけても面倒くさそうに返事されたり、が始まってます(^-^;

 

 ちょっとムッとしてしまうときもありますが、これも成長のひとつですね。
 いつまでも小さい女の子でいてほしい、と思ったりもしますが、子どもはそんな親の気持ちはどこ吹く風で、どんどん成長していってしまいます。

 ちょっと寂しいけれど、そんな気持ちは単なる親のエゴでしかないですよね・・・(´ー`)

 

 ま、これからも、いろいろ悩みながら、でもしっかりと彼女のことを見ながら、子育てをしていこうと思います(^^)

 

 では☕

 

子供のほめ方・叱り方 (PHP文庫 ハ 2-1)

子供のほめ方・叱り方 (PHP文庫 ハ 2-1)