映画『タリーと私の秘密の時間』~最後にわかる驚きの事実。
こんにちわ。
コロンボです。
今回は、2018年のアメリカ映画、『タリーと私の秘密の時間』の紹介です。
基本情報
- タイトル タリーと私の秘密の時間
- 原題 Tully
- 製作 2018年 アメリカ 95分
- 監督 ジェイソン・ライトマン
- キャスト シャーリーズ・セロン
- ジャンル ドラマ
シャーリーズ・セロン演じるマーロは女の子と男の子の母親だ。そして3人目を妊娠中。息子のジョナが学校になじめず、知的障がいの疑いもあり、子育てがとても大変で気分も常にイライラしている状態。
というのも、彼女は人に頼ることが苦手な性格なのだ。
そんな中、3人目の女の子が生まれる。そこで兄の勧めもあって、ナイトシッターという夜にだけ子守りをしてくれるタリーという女性を雇うことにしたのだが・・・
アメリカ映画などを見ていると、家族でバーベキューをしたり、母親はミートパイを焼いたりと理想的な家庭像が描かれることが多いけれど、やはりアメリカでもどこでも、子育て世代の親はとっても大変なのだとよくわかる。中でも専業主婦や育児休業中の母親は、仕事という逃げ場がないため、特に大変だ。
家事のこと、子どもの世話などを一人で背負わなくてはならない。
もうそうなれば、若いころの夢なんてどこにいった? てな具合になってもおかしくない。
育児に悩み、しかも誰にも頼ることをしないマーロは、思い切って夜の間だけ子守りをしてくれるベビーシッター(ナイトシッター)を雇うことにした。
やってきたナイトシッターは思いのほか若い女性、タリー。
彼女は完璧で、マーロのことをよく理解し、またマーロととても気が合う女性だった。タリーの言葉はマーロの心に心地よく響き、彼女を優しく包み込むようにさえ思える。そして、彼女のおかげで夜もよく眠れるようになる。
実際、彼女が来てからというもの、マーロの表情は明るくなり、家族にも目に見えて優しく接するようになってくるのである。
しかし、タリーとマーロの間には思いもかけない秘密があったのだ。映画の途中にも、どうもおかしいな、と思える場面があったのだが、その秘密が判明すればすべて謎が解けるのだ。
その事実は、非常に驚きで、それまでのストーリーをごっそり覆してしまうほどのものなのだ。だが、それによってマーロに語りかけられたタリーの言葉はまた新たな重みと意味合いをもって輝きだすのである。
シャーリーズ・セロンの役作り
最後に、シャーリーズ・セロンのことに軽く(本当に軽~く)触れておきたい。
この映画で、主演のシャーリーズ・セロンは役作りのため20キロ以上も体重を増やしたようだ。
シャーリーズ・セロンと言えばとても魅力的な女優であるが、その役作り(いや役者魂と言ってもいい!)にはすごいものがあると僕は勝手に思っている。
過去の彼女の映画でも(タイトルは忘れてしまった(^^;))、彼女は体重をふやしていたし。また2015年の映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では髪を丸坊主にして、すごくかっこいい女性戦士を演じていたりする。
外見はもちろんだが、彼女の雰囲気のようなものも、映画によってまるで違って見え、下手をすれば途中まで映画の中の女性がシャーリーズ・セロンと解らないことだってある(ほんとに!)。
そして、映画ごとに体型を変えるそんな彼女を見ながらぼくは、果たして彼女の健康は大丈夫なのか? と、勝手に心配してしまうのだ・・・(^^;)
そんな彼女が役者魂を発揮したこの『タリーと私の秘密の時間』は、リアルなアメリカ(子育ての苦労に国境はない!)を、実際に痛みを感じるくらいに丁寧に描いている、そんな映画になっている。