映画「レディ・バード」~若き日の輝きと葛藤。青春映画は不滅。
こんにちわ。
コロンボです。
今回は映画「レディ・バード」を観ました。
基本情報
- 邦題 レディ・バード
- 原題 Lady Bird
- 製作 2017年 アメリカ 94分
- ジャンル 青春、コメディ、ドラマ
- 監督 グレタ・ガーウィグ
- キャスト シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ
ストーリーや感想など
主人公はアメリカの田舎町サクラメントで暮らす高校生の女の子。母親への反抗から、名前を”クリスティン”から”レディ・バード”へと変えて高校生活を送っている。
都会に憧れ、そして自立することを望みながらも、親の愛情をいつも求めている、そんな複雑な少女の想いを情感のある映像で描いた作品です。
青春映画というのは、昔から何度も描かれてきているけれど、絶対になくならない映画のジャンルのひとつだろうと思います。
レディ・バードにも、青春映画の多くのエッセンスが含まれています。
高校生活、劣等感、恋愛、友達、進学、そして親子の関係など。
青春のアイコンというものはアメリカでも日本でも、どこの国でも変わりませんね。
恋愛に失敗して、親友とも疎遠になって。でも、そういうものを糧にしていつの間にか立ち直って、そして成長している、そんな若い力がこの映画の静かで情感のある映像の中には流れています。
親子の関係
この映画のなかで最も重要なテーマは、親子の関係、特に母子の関係だろう。レディ・バードは自分を分かってくれない母に反抗的で、でもそれでいて常に母の愛を探している。母は母で、意地っ張りで本当の感情を娘には見せられない。
愛情が深くなればなるほど、心の距離が離れていってしまう、そんな微妙な関係を保ちながら映画は終盤へと進んでいきます。
青春時代の課題はいつまでたっても不変ですね。でも、この映画でも出てきましたが、アメリカの青春時代の文化っていうものは面白いですね。
例えば、高校生活の最後に開かれる”プロム”(プロムナードの略)と呼ばれるダンスパーティーは、アメリカの高校生を題材にした映画にはほとんどと言っていいほど出てきますよね。で、プロムに誰と行くか、とかが問題になったりしてね。そして、彼氏が彼女の家に車で迎えに行く。何度となく映画で描かれてきたシーンで、もちろん「レディ・バード」にも同じようなシーンがあります。
日本にはない習慣ですが、アメリカの高校生の中ではこのプロムなるイベントが、きっと本当に高校生活の中での最大の一大イベントなんでしょうね。
ちょっと話がずれてしまいましたが、この映画はアメリカの少女のもつ悩みや葛藤がユーモアと一緒にとてもみずみずしく描かれています。
映画の最後の最後に見せる母の想いには、思わず感動してしまいました。
そして観終わった時には、”嫌なことも”、”後悔することも”、そして”いいことも”、全部ひっくるめて、どこかさわやかな気分にさせてくれる、そんな素敵な映画「レディ・バード」でした。
ではまた☕
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