コーヒーを飲もう☕

映画と本とコーヒーと

アレルギーのある子どもの給食について

こんにちわ。

ぼくは食べるものに関してはほとんど好き嫌いがありません。

コロンボです。

 

 今日は、先日知り合いの学校の先生から聞いた話をしたいと思います。

 食物アレルギーの子どもの給食について、ある児童とその保護者へ対応に苦慮しているとのことでした。

 

f:id:coffee-y:20181005225748j:plain

 

 

食物アレルギーと学校給食の問題

 アレルギーの中に、食物アレルギーというものがあります。ある食物を食べた場合に、体がアレルギー反応を起こします。症状は食物の種類やアレルギーの程度によってさまざまですが、じんましん、喘息、下痢、嘔吐、そしてひどい時にはアナフィラキシーというショック状態になり、命の危険にもさらされてしまいます。

 ひどいアレルギーを持っている方の中には、エピペンと呼ばれるアナフィラキシーを緩和させる注射を持ち歩いている人もいます。

 私は以前、子どもの予防接種関係の仕事をしていたことがあるんですが、小さい子は特にアレルギーを持っている子が多かったのを記憶しています。しかも、単独の食材だけではなく、複数の食材にアレルギーを持っている子がとても多くいました。

 きっと昔よりもアレルギーを持つ子どもは多くなっているのでしょう。

 食物アレルギーの多くは、年齢がいくにしたがって症状もだんだん軽くなっていくものですが、小学校くらいではまだまだアレルギーが強く、学校給食の喫食に配慮を必要とする子も多いみたいです。

 

 

アレルギー児童に対する通常の学校の対応

 アレルギー児童に対する学校での給食対応は、自治体によってまちまちです。私が聞いた先生のところでは、卵アレルギーの児童のために、通常給食とは別に、卵を除去した給食を出しているそうです。

 そして、話にのぼった児童も卵アレルギーを持っているようなんです。普通ならば、その子に対しては、卵を除去した別給食を食べてもらうことになるのですが、その子に関しては、保護者からみんなとおんなじ給食を子どもに食べさせてあげたい、という強い要望があったらしいのです。

 学校からすれば、何か事故があれば大変なことになるため、除去給食を勧めているのですが、保護者が納得しないのだそうです。

 

その児童に対する保護者の要望と学校の現在の対応

 児童のアレルギーの現状

  ・卵アレルギーはあるが、程度はそれほどきつくはない

  ・家では、卵の入った料理も少しは食べている

  ・最近は、医者にアレルギー検査をしてもらっていない

  ・薬を飲めば卵アレルギーの発症を抑えることができる

 

 当児童のアレルギーは、うまくすればコントロールができる状態なのかもしれません。ただ、医師の診断を受けていないところが問題でもあります。

 

 保護者の要望

 保護者としては、なるべくみんなとおんなじ給食を我が子に食べさせたいという気持ちで、今はアレルギー用の除去給食は申し込んでいないそうです。

 卵の入った献立がある時は、連絡帳に「食べる」「食べない」をそのつど書いて子どもに持たせるので、それを見て学校で対応してほしい、というのが保護者の要望です。(食べる食べないの判断基準は、その日その子がアレルギーの薬を飲んだかどうか、あるいはその日の体調の良しあしで親が判断しているそうです)

 現在の学校での対応

 現在は学校では、保護者の考えを尊重して、連絡帳を確認しながらその子の給食の対応を行っているとのことです。

 

 

問題点

 私が話した先生によると、上記の対応に問題点があって困っているとのことでした。というのも、その保護者がきちんと連絡帳に書いてこないことが多いらしく、毎回電話などで確認をしているらしいんですね。学校の先生って、毎日とても忙しいので、その忙しい間隙をぬって対応することがとても難しいとのことでした。

 しかも、対応を間違えれば命にかかわることもあるので、非常に神経を使うのだそうです。

 何かあったら、責任問題にもなるし、何より子どもがしんどい思いをしてしまうのだから、対応しないわけにもいかず、どうしたらいいのだろうと悩んでおられました。

 

 

考察

 この場合、保護者の方も無責任なところがあると思いますね。

 自分の子どものことなのだから、きちんと連絡事項は書いてくるべきでしょう。その点をしっかり学校と約束事として取り決めをして、それでもまだ、連絡帳に記載がないようなことが続くようならば、除去給食を申し込むようにと、きっちり保護者に伝えるべきなんではないかと思います。

 

 学校としても、保護者の意向に沿いたいという気持ちがあるのでしょうが、やはり命にも関わることなので、そこは毅然とした態度で対応していくべきなんじゃないかと思います。

 そんな話をしましたが、その保護者も一筋縄ではいかないようで、なかなかむつかしいみたいでしたね。

 とりあえずは、子どものアレルギーの状態を把握するために、医師の診断を受けることには同意をしたそうです。

 その結果を見て、また考えないといけない、と言っておられました。

 

 まあ、私としては、保護者の意向もあるけれど、結局給食を食べるときの対応は学校頼みになるのだから、自分の要望ばかりを主張するのではなく、保護者の方もある程度学校の事情を考慮するべきでしょう。

 行き過ぎると、単なる親のエゴになってしまうでしょうし。

 そして、子どもにとって一番大事なことは何かを考えると、親と学校と一緒になって考えていかないといけないんじゃないかな、なんて思いました。

 

 最近は、アレルギーを持つ子どもが増えてきていて、給食でも複雑な対応をしなければならないケースが多くなっていると聞きます。

 給食という制度自体、ちょっと考え直さなければいけないんじゃないかな、と思うこともありますが、そうもいかない事情もあるのでしょう。

 このケースに限らず、給食とアレルギーの問題は、むつかしい問題だなと思います。

 

では。

 

コーヒーを飲もう。