ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』を読む。AIの進歩の果て、人類の未来はどうなるのだろうか?
こんにちわ。
コロンボです。
今回は、ユヴァル・ノア・ハラリ著の壮大な人類史及び人類の未来予測の書籍『ホモ・デウス』の紹介です。
著者のハラリ氏は1976年生まれの歴史学者。
彼の『ホモ・デウス』の前著『サピエンス全史』(上)(下)では、サピエンス(人類)がどのように文明を築き、いかにして地球を支配するに至ったのか、を壮大なスケールで、かつ面白く描いて、世界的なベストセラーにまでなりました。
そして、その次作でもある『ホモ・デウス』(上)(下)は、人類は神とならんとし、そして科学技術が進歩していく中、現在の人類の立場はどうなっているのか、あるいはこの先どうなっていくのか、を予測しています!
知的好奇心を思いっきりくすぐりますね~
デウスとは
デウスとは神を意味する言葉。
現代、人類は神となることを目指し、不死と幸福と新生を無限に追及し続ける社会となっています。
そして、今後の人類の社会は一握りの富裕層のみが利を受け続けることのできる、そんな社会になっていく可能性を秘めているんです。
また、AIの進歩によって、人類の存続自体が今後危ぶまれてくるかもしれない、と言っています!
すべての生物はアルゴリズム
AIが人類に及ぼす影響は計り知れないですよね。
100年前から見て、いや20年前から見ても、現在の世の中は想像もつかなかったくらい、現在のテクノロジーは急速に発展しています。
この本は、生物はアルゴリズムであり、生命活動はすべてデータで解析できる世界になった、と言っています。
簡単に言うと、すべての生物や生命活動、選択などはアルゴリズムとしてプログラムでき、行動を分析できるということです。
そして、最終的には人類自体が必要なくなる可能性もあると語っています。
ある意味、マトリックスのようなSFの世界ですね。でも、現在の現実はかなりそのようなSFの世界に近づいてきているようです。
人類もその活動も、アルゴリズムやデータで解析(データ教)できるようになれば、世界の環境はまるで違ったものに変化して、機械が世界を支配している世界が本当に来るかもしれない、という思いにさせられますね。
いや、もしかしたら、すでにもうAIによって作り出されてた仮想現実の中で、自分は機械につながれて眠ったまま、AIによって「自分が生きているという実感」を与えられているだけなのかもしれません。
感情の部分は人類特有なものであって、AIには作り出せない、という考えもあるでしょうが、実際は感情についてもアルゴリズムで説明できるくらいになってきているんですね~
いや~、ほんと未来は恐ろしいわ~
ま、しかしこの本が語っているのは、ひとつの可能性であり、その可能性は今後無限に存在するものなのだ、ということなので、楽観していてもいいのかもしれないけれど、
いずれにしても世界は急速にそして急激に変わっていっている、ということは確かで、それに追いつくように努力はしていかなければならないな、と思いましたね。
おわりに
『ホモ・デウス』は上下巻あって、非常にボリュームがある本ですけど、読みごたえがあって、しかもわかりやすいです。そして面白いです(*^^*)
人類の未来がどうなっていくのか、知的な好奇心を最大限に満たしてくれる、非常に興味深い本でした(^^)/
この作品は彼の次の著作、『21Lessons 21世紀の人類のための21の思考』につながっていきます。これも非常に楽しみですね~
ではまた~☕